水は私たちのからだの中でどのような働きを担っているのでしょうか? 健康を維持するための質のいい水の理想的な条件などについても、国内外の栄養療法に詳しい氏家京子さんに教えていただきます。
水は私たちの体重の約6割を占め、私たちの細胞もまた水で満ちています。実は、分子レベルで見た細胞の水は「ゼリー状」=「ゲル」になっています。この独特な細胞の水について、栄養やハーブ療法をアメリカで研究するトマス・コヴァン医学博士は近著『がんと水の新しい生物学』で次のように書いています。
「健康とは、細胞内ゲルが完璧な状態をいう」。
つまり、細胞内のゼリー状の水の質が私たちの健康を左右するというのです。多くの人が健康のためによりよい水を求め、水の大切さを意識するのは自然なことです。
細胞内ゲルをよりよくするものは多様で、「よい食べ物、よい水、太陽の光、地球の自然との交流、物事に関心を持つこと、多様性を受け入れることなど、細胞内ゲルをより健康的で頑強にするものはすべて、私たちの健康を改善する」と言うコヴァン博士。 例えば、健康を考えた時に体内に入れる最も理想的な水の条件として、「毒物や添加されたものを含まない自然な水」、「使う人たちによってその水源が大切に守られていること」を挙げています。
逆に、飲料水が汚染物質を含み、除草剤、電磁場、有毒な化学物質などから影響を受けると、私たちの細胞内ゲルは壊れ、健康状態も悪化するのです。
体内の水には、細胞外から細胞内へ栄養や酸素を運び、逆に内から外へ毒や二酸化炭素を搬出する運河のような役割もあります。水不足になれば運河が干上がり運搬が滞るのと同じく、体内も脱水すれば栄養や毒が停滞し、細胞内ゲルにも悪影響が及んで、治癒や浄化もうまく進まなくなります。
よい水を摂取する習慣は体内の流れを保ち細胞内にも影響を与えます。そこに解毒を手伝うハーブブレンド『
フロー・エッセンス+』が加われば、水分摂取がより特別な習慣になりそうです。自分を生かす水の美しさと強さに、不思議な魅力と畏敬の念を感じます。
※米国アマゾン書店の「腫瘍学」部門でベストセラー(日本時間2020年5月25日正午時点で第2位)CANCER and the New Biology of WATER, Thomas Cowan, M.D. 2019 氏家京子(うじいえ・きょうこ)さん
食生活・医学ジャーナリスト
国内と海外の優れた栄養療法や代替療法などを取材し、執筆、翻訳、講演を行うほか、免疫機能を高める食事療法のオンライン講座やワークショップも開催。最新刊『細胞から回復する 高カリウム低ナトリウム療法』ネクストパブリッシング・オーサーズプレス。
氏家京子(うじいえ・きょうこ)さん
食生活・医学ジャーナリスト 国内と海外の優れた栄養療法や代替療法などを取材し、執筆、翻訳、講演を行うほか、免疫機能を高める食事療法のオンライン講座やワークショップも開催。最新刊『細胞から回復する 高カリウム低ナトリウム療法』ネクストパブリッシング・オーサーズプレス。