私は桜の花越しに見る空の青さが大好きで、春になると、いつも空に向かって想っていた。来年もこの花を見ることができるだろうかと。
そんな心の中に、花は咲き、花は散り、また花が咲き、いつしかこの年まで生かされている。私の若いころ、誰がここまで生きられると想像しえただろう。
二十二歳で倒れ、命は助かったものの半身まひの体となり、余病を併発し、何度も死線をさまよいながらも今なおこうして生きている。人のいのちは悲しいまでに分からない。
今まで多くの人に支えられ、助けられてきた。病院の先生をはじめ、今は亡き親きょうだい。友人知人。感謝してもしきれない。
人は一人では生きられない。ましてや病む者にとって、傍らに寄り添ってくれる人の手のぬくもりほど大きな力はないだろう。
それでも、不調に陥るときはある。
そんな私を支えてくれた大きな出会いがあった。オーガニック・ハーブによる健康食品の世界的ブランド、カナダのフローラだ。
何より私の心を打ったのは、社是に掲げる「心と体の浄化」「引き算の健康法」という言葉だった。
長いこと患ってきた私は、体内には不要になったものが排出しきれないまま沢山蓄積されているのではないか、時としてそれが悪さをするのではないかと、勝手ながらそんな想像にとらわれていた。
体を浄めたい。体内の滞りをなくしたい。長年私の求めていたものだった。それが最良の健康法だと。
薦められたのが『フロー・エッセンス+』だった。飲み始めて十四、五年になる。
以前の私の肌は陽にもあたらないのにドス黒かったが、気がつくと「顔色がいい」といわれるようになっていた。一皮むけるとはこういうことか、それなら体のなかも一皮むけて浄められているかも知れないと、何やら嬉しかった。
健康とは、滞りのない体をいうのだろう。
- *『ウドズオイル』の旧商品名
- ※原稿、写真はバックナンバーより一部編集し、掲載させていただきました。