試験農園管理 スティックリーさん
植物のチカラを信じて、新しい品種を創造
サルスの本社には試験農園があります。約180種類の植物が少しずつ植えられ、パッチワークのように広がっています。見るからに丈夫そうな茎葉や色鮮やかな花、イキイキとしています。効きそうな成分もたっぷり入っていそうです。
スティックリーさんは試験農園の管理者で
す。サルスの要、ハーブの栽培には絶対に
欠かせない試験農園の役割について伺いました。
「この農園では、将来的にサルスのチリ農場などで栽培するために品種改良したり、栽培しやすい方法の研究などをしています。品種改良といっても、オーガニック植物として虫や環境に強く、丈夫に育てるためのものです。あと、味を良くしたり、有効成分をたくさん摂れるようにするとか、植物のチカラを引き出すためのものです。」
1991年にチリに農場を開いた当初は、土地に全く合わず失敗の連続だったそうですが、試験農場で忍耐強くテストを繰り返し、遠く離れた南米チリの土地で多くの品種が栽培されるまでになったとか。植物の成長は年単位ですから、品種改良には時間と労力がとてもかかります。小さな歩みが大きな収穫となっていることを目の当たりにしました。 「栽培の方法もいろいろ研究しています。雑草に負けないように育てる方法、どの時期に収穫したら有効成分がしっかり摂れるのか、安定的な品質を保つ方法など植物によってさまざまなアイデアがあってチャレンジはつきません。」
スティックリーさんの探究心は、サルスにとっても新しいチャレンジになっています。一口飲むごとにあの農園とスティックリーさんの笑顔が思い浮かびます。
サルスの試験農園でこんな看板を見つけました!
ドイツでは、遺伝子組み換えのトウモロコシに反対する運動が広まっています。遺伝子組み換えをしていないバンタム種のトウモロコシを植えている周囲500mまでは、遺伝子組み換えの農作物を植えてはいけないルールです。
皆がこのバンタム種のトウモロコシを自宅の庭や畑で栽培すれば、すべての土地に遺伝子組み換えの植物を植えることができなくなります。