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健やか脳の作り方 トレーニング編その2
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2023年5月1日
若い頃の主なエネルギー源は食事で摂った糖でしたが、高齢になると、エネルギー生産の主体はミトコンドリアという細胞に変わります。このミトコンドリアの原動力になるのが酸素です。呼吸によって酸素を十分に補給できれば元気なミトコンドリアが増え、エネルギー生産効率が向上、脳にも多くのエネルギーが供給できます。 しかし実際には、高齢者には「呼吸が止まっている」という現象がよく見られます。息をしていないのではなく、「吐く」ことを行っていない状態。顕著なのがテレビを見ている時です。実は吐くという動作には多くのエネルギーを要するため、テレビ画面から飛び込んで来るさまざまな情報を処理することにエネルギーが奪われてしまうと、吐く動作がおろそかになります。 このような場合、夜寝付けない、判断力が鈍るなどの兆候があることがわかっており、心当たりがある方は注意が必要です。
脳にしっかりとエネルギーを送るためには、「正しい呼吸リズム」と「吐き切る習慣」を身に付けましょう。 おすすめは「口すぼめ呼吸」。吸うよりも吐く時間のほうが長いことと、きちんと吐き切れば息を吸うのに力を要しないという感覚を覚えてください。この呼吸が身に付けば、日常生活で効率よくエネルギー生産が行われ脳機能の維持に役立ちます。ただし、口すぼめ呼吸は正しい呼吸を認識するための練習法に過ぎません。普段は鼻で吐き切り鼻で吸うことを心がけましょう。
健やか脳を作る2ポイント