風邪から守る春の養生
薬剤師資格取得後、化学メーカーの研究部門に勤務。
1994年に東京都三鷹市にて漢方薬専門の「廣寿堂(こうじゅどう)薬局」を開店し現在に至る。
ホームページ:http://www.kouju.jp
その理由と、これから迎える春の体調管理について、東洋医学の専門家である薬剤師の佐藤稔子(としこ)先生に教えていただきます。
購入はこちら※ 12,960円(税込)未満の場合別途送料がかかります
商品特徴
東洋医学では、その不調が起きている原因を探るために、生活習慣をはじめ顔色や舌の状態、むくみ、さらには姿勢などさまざまな情報から、一人ひとりが本来持つ体質や各々に合った治療方法を組み立てます。その場限りの対処ではなく、自己治癒力を高め、心身のバランスを整えることが最善であるという考え方です。
一見同じような症状でも西洋医学と東洋医学とでは改善へのアプローチが異なります。
その一つは「食べ物」です。ある食べ物がからだによいと評判になると、そればかりを食べている方がいらっしゃいますが、それがすべての人に当てはまるわけではありません。いろいろなものをバランスよく、ほどほどに摂ることが必要です。
もう一つ大事なのは「空気」です。場所によっては有害物質が含まれている場合もありますから、自然の中や緑の多い公園など、なるべく環境のよい所に行くことを心がけるといいでしょう。
そして、日常生活で一番重要なのは「睡眠」です。昨今、不眠を訴える方が増えています。感情や精神が不安定で心が弱ると不眠症につながります。
どの季節でも、どのような環境で生活をしていても、先天の気である「原気」に加え、後天の気である質のよい食事、空気、睡眠をバランスよく整えることが元気に過ごすためのポイントです。
風は竜巻のようにぐるぐる回りますが、からだに風が侵入すると、めまいや頭痛が起こるなど、からだの上半身に症状が起きやすくなります。
そして、近年最も問題になっているのが「花粉症」です。花粉は、鼻や口、目や皮膚表面からも入ってきます。それによって引き起こされるくしゃみ・鼻詰まりなどの症状に、西洋医学では抗アレルギー薬などが使われますが、東洋医学では、花粉のからだへの侵入をいかにして防ぐか、ということをまず最初に考えます。
具体的に言うと、皮膚を引き締め、外から悪いものが入らないようにするために、皮膚表面や、粘膜の防衛力を上げるようにするのですが、皮膚表面は内臓の状態も表しますので、「後天の気」でからだの中から整えることが欠かせません。
「五行説」の理論では、春は「木」、「肝臓」と関わりがあるとされています。春は木々、虫、動物などが活発に動き出す生長の季節です。肝臓は人間のからだをつくる「気」「血」「水液」の巡りを司っています。どちらも、のびのびとリラックスできる環境を好みますので、それに逆らって忙しかったりストレスなどがあると、巡りが悪くなり、イライラしたり、気が沈み込んだり、うつの状態が出やすくなります。さらに、停滞した気が上がると、めまいや頭痛、耳鳴りなどを引き起こします。食事でできるイライラ解消には、酸味のある食品を意識して摂るとよいでしょう。
春に芽生える万物のように、心身ともにいきいきと過ごし、よい気でからだを満たすことが、夏バテ予防にもつながり、さらにはこの一年を健康に過ごすカギになります。
風邪から守る春の養生
薬剤師資格取得後、化学メーカーの研究部門に勤務。
1994年に東京都三鷹市にて漢方薬専門の「廣寿堂(こうじゅどう)薬局」を開店し現在に至る。
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