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安全も健康も!冬のお風呂

安全も健康も!冬のお風呂
  • 安全も健康も!冬のお風呂
田中 佳(たなか・よしみ)先生
医師・ドクターセラピスト。長年、脳外科医として急性期医療の最前線で活躍。しかし病院医療では「命を救えても人生は救えない」と気付き、自然派医師に転身。現在は精力的に講演活動なども行う。著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」(評論社)がある。
ホームページ:https://capybara-tanaka.com/
血流改善やリラックス効果が期待できる入浴。ただし寒い季節は、急激な温度変化による「ヒートショック」が起こる危険性があります。
安全な冬の入浴法を、医師で温泉保養士の田中佳先生に教えていただきます。

商品特徴

安全も健康も!冬のお風呂

安全も健康も!冬のお風呂
田中 佳(たなか・よしみ)先生
医師・ドクターセラピスト。長年、脳外科医として急性期医療の最前線で活躍。しかし病院医療では「命を救えても人生は救えない」と気付き、自然派医師に転身。現在は精力的に講演活動なども行う。著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」(評論社)がある。
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血流改善やリラックス効果が期待できる入浴。ただし寒い季節は、急激な温度変化による「ヒートショック」が起こる危険性があります。
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2022年12月1日

安全も健康も!冬のお風呂

血流改善やリラックス効果が期待できる入浴。ただし寒い季節は、急激な温度変化による「ヒートショック」が起こる危険性があります。
安全な冬の入浴法を、医師で温泉保養士の田中佳先生に教えていただきます。

  • 入浴は健康のもと! ただし冬はヒートショックにご用心

    •  2022年4月号の「よい日々」では、入浴の3大効果「血流改善」「リラックス効果」「要介護リスク低下」を解説しました。お伝えしたとおり、非常に健康によい入浴ですが、実は寒い季節は注意しなければいけないことがあります。それが「ヒートショック」です。ヒートショックとは「急激な温度の変化で、からだがダメージを受けること」(日本医師会)をいい、突然死をもたらす大変危険な現象です。東京都健康長寿医療センター研究所によると、入浴中の死者数は全国で年間約1万7千人(2011年調べ)、その原因の多くはヒートショックに関連しているそう。なんと交通事故による死者よりも多い数です。

       では、なぜヒートショックが起こるのでしょうか。関わっているのが自律神経と血圧です。

       自律神経は、私たち人間が生きるために必要なさまざまな活動を司っていて、環境の変化に合わせてからだを調節する役割を果たしています。例えば、暖かい場所から急に寒い場所に行くと、自律神経の一つである交感神経が優位になり、血管収縮・急激な血圧上昇が起こります。反対に、寒い場所から暖かい場所に移動すると、副交感神経が優位になり、血管が拡がって血圧が一気に下がる、という具合です。

       血圧の急上昇は心筋梗塞や脳出血などを、急降下は立ちくらみや失神、脳梗塞などを引き起こします。こうした大きな気温変化に短時間でさらされるのが、「冬の入浴」。寒い脱衣場と暖かい浴室を思い浮かべてもらえればお分かりいただけるでしょう。さらに、湯に浸かっている時に気を失うことを想像してみてください。溺れて死に至りかねないというわけです。

       ヒートショックは”ショック〝の名の通り、一瞬の出来事です。実際にヒートショックで救急搬送されてくる方の大半が「裸でびしょびしょ」の状態。起こってからでは遅いからこそ、日頃の意識が重要です。また、寒いトイレで用を足したり、朝起きがけに薄着のまま外の新聞を取りに行ったりした時なども起こります。とにかく冬は、急激な温度変化に要注意! です。





    「シニア」「高血圧」は危険大!血圧の乱高下の回避が重要

    •  ではここからは、冬の入浴で起きるヒートショックについてより詳しく解説していきます。繰り返しになりますが、冬の入浴時のヒートショックの大きな要因は、急激な温度変化です。

       暖かい居間から寒い脱衣所に移動し、服を脱いだ何も身に付けていない状態で冷えきった浴室内に入って一気に温かい湯に浸かる。からだが十分に温まったと同時に、また冷えた脱衣所に戻る…。こうした入浴の一連の行動を辿ってみても、いかに激しい温度変化を伴うかをご理解いただけると思います。

       さらに、シニアの方は特に注意が必要です。前述の東京都健康長寿医療センター研究所は、入浴中の急死(多くがヒートショックに関わる)の8割が高齢者であると報告しています。

       なぜシニアが高リスクなのかというと、自律神経の機能が鈍り、寒い・暑いのセンサーが働きにくくなっているからです。例えば、若い方が「寒い!」と思う環境でも、シニアの方はそれほど寒さを感じず、実際に強い寒さを感じる気温はかなり低いと思ったほうがよいでしょう。つまり、自分の体感で環境的リスクを察知しにくくなっているため、どうしてもヒートショックが起こりやすくなります。

       高齢になるとリスクが高まる理由はもう一つ。それが「高血圧」です。一般的に加齢と共に血圧は高くなりがちで、同時に血管が硬くなってしまいます。寒い場所で血圧が急上昇すると柔軟性のない血管はその圧に耐えきれず、破れて脳出血などを起こしやすくなります。

      「降圧薬を飲んでいるから大丈夫」と考える方がいるかもしれませんね。でも残念ながら安心できません。というのも、降圧薬を服用している場合、必要以上に低血圧になっていることがあります。すると今度は、血圧が下がり過ぎることによるショックの可能性が高まるのです。
      冬は夏に比べて血圧が上がりやすいことから、冬にだけ薬を飲んだり量を増やしたりすることもあります。血圧が下がり過ぎていないか家庭用の血圧計で日々チェックし、場合によってはかかりつけ医に相談しましょう。

       また、糖尿病の方も血管が硬くなる傾向が。同様に急な血圧上昇に弱く、ヒートショックで脳出血を起こしやすいので注意が必要です。



    「温度差」の最小化が肝!冬の安全な入浴法

    •  では、冬の入浴を安全に楽しむためにはどんなことに気を付けたらよいのでしょうか。

       基本的には、4月号でもお伝えした入浴法(入浴前に必ず水分を補給する、のぼせる前に湯から上がる、熱があったり体調が悪かったりした時の入浴は控えるなど)を守ることが大切です。そしてこれらに加え、冬は「温度差」をいかに小さくするかを意識してみてください。

       住まいにもよりますが、一般的に脱衣所と入浴前の浴室の洗い場は、気温が低い場所。ですので、これらを暖める工夫が必要です。脱衣所にはセラミックヒーターなどの暖房器を置き、入浴前に電源を入れておきましょう。浴室は床や壁に熱い湯をかけて暖めます。

       浸かる湯の温度も大事です。シニアの方の中には熱い湯を好まれる方がいらっしゃいますが、冬は夏と違ってからだが冷えていることもあり、熱い湯は刺激が大きくヒートショックの危険性が高まります。最初は少しぬるめの湯(手を入れてちょうどよいくらい)にして、後から追い焚きで温めましょう。また、のぼせを防ぐためにも脈を測ることもおすすめ。1分間で120回になる前に湯から上がるようにします。その際は立ちくらみを起こさないよう、何かに掴まってゆっくり立ち上がってください。

       濡れたままで脱衣場に戻るのは、気化熱でからだの表面が急激に冷やされるのでよくありません。浴室内でからだをしっかり拭いて出ます。外気温が下がっていない、太陽が出ているうちに入浴を済ませるのも一案です。

       冒頭で申し上げたように、入浴にはたくさんの健康効果があります。十分に気を付けながらお風呂を楽しんでください。



    • まとめ

      冬のお風呂を安全に楽しむには

      1. ヒートショックは、温度差の大きいところで起きやすい。入浴前には、脱衣所や浴室の温度差が小さくなるように準備をする
      2. 高血圧、動脈硬化、糖尿病など血管に関係する持病がある方は、より用心深く行動する
      3. お風呂は全身を温めるのによい方法です。安全に配慮しながら積極的に入りましょう

      肌の乾燥が気になる方は、肌にやさしい入浴剤を入れるなどして保湿もしっかりなさってください。
      また、旅行先の温泉や銭湯など、自宅以外でお風呂に入る時でもヒートショック対策をお忘れなく。かけ湯を多めにして、徐々にからだを慣らすのがよいそうです。 よい日々編集 竹村

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田中 佳(たなか・よしみ)先生
医師・ドクターセラピスト。長年、脳外科医として急性期医療の最前線で活躍。しかし病院医療では「命を救えても人生は救えない」と気付き、自然派医師に転身。現在は精力的に講演活動なども行う。著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」(評論社)がある。
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