昔から日本には、「お弁当に梅干しを入れる」「魚を酢締めにする」などの食習慣がありますが、これはクエン酸が持つ、食品の腐敗を防ぐ「制菌作用」を目的にしたもの。先人たちは、梅干しや酢を使うと食品が傷みにくいという経験を、暮らしの知恵としていました。
他にも、代謝を上げる、疲労を回復させるなどの健康効果があり、さらには夏バテ解消にも役立ちます。
私たちのからだは、栄養素(炭水化物、脂質、たんぱく質)をエネルギーに変える際にクエン酸を利用しています。これを「クエン酸回路」といいますが、クエン酸が不足すると、栄養素がうまくエネルギーに変換できずに疲労物質が蓄積されてしまいます。
暑さで疲れが溜まりやすい夏場は特に、クエン酸を含む食品を積極的に摂るとよいでしょう。