進化する健康管理
外科医として約16年のキャリアを積んだのち、現在は、治療から健康相談までを総合的にサポートする取り組みを精力的に行っている。
(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー代表。ナチュラルクリニック代々木 医師。マーキュリーアカデミー校長。NPO法人 予防医学・代替医療振興協会学術理事。日本産業医協会会長。
外科医として約16年のキャリアを積んだのち、現在は、治療から健康相談までを総合的にサポートする取り組みを精力的に行っている。
(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー代表。ナチュラルクリニック代々木 医師。マーキュリーアカデミー校長。NPO法人 予防医学・代替医療振興協会学術理事。日本産業医協会会長。
購入はこちら※ 12,960円(税込)未満の場合別途送料がかかります
商品特徴
1つ目は、生活を取り巻く環境全般が昔より悪化していることです。人口が過密になり、自然が減り、大気汚染が進んでいます。食生活は一見豊かになりましたが、農薬が大量に使われ、不自然な加工や人工的な添加物で味付けされた食べ物が溢れ、本来の食の意味や役割が理想とかけ離れています。いつでもどこでも手軽に食べられるため、空腹を感じる時間がなく、食べ過ぎてしまうことも問題です。
2つ目は、昔には感じることがなかったストレスが増えていることです。絶えず何かに追われているような現代の生活。それに加え、デジタルツールの普及が新たなストレスも生み出しています。
3つ目は、寿命が大きく延びたことです。江戸時代の頃は人生五十年と言われたものですが、今や七十年、八十年は当たり前、最近では百二十歳を目指すとおっしゃる方もいるくらいです。
そして、現代の病気の代表として挙げられるのは、やはり「がん」です。がんになる方が増えているだけでなく、女性ホルモンが関係している婦人科系のがんなどが低年齢化してきています。
もう1つは、日米それぞれの野菜摂取量の推移を表したデータです(図3)。がんのグラフと反比例しているのは一目瞭然で、がんの死亡率と同じく、日米は1995年に逆転しています。和食は野菜が多くてヘルシー、アメリカの食事はジャンクで野菜が足りないと思われてきましたが、それはもはや一昔前のイメージです。
もちろん、がんの原因は食べ物だけではありませんが、これら2つのデータは、食習慣の変化ががんを誘発する原因の1つであることを示しています。日本人は野菜不足を認識しなければいけません。食事の内容を見直すことは、がんやその他の病気の予防につながります。
病院での治療とは、形や数値の異常を画像や血液の検査で調べ、異常な数値を薬で正常値に整える、悪いところを外科的な処置で取り除いたり整えたりする、痛みやかゆみなどの不快な症状を抑える、といった「形や数値を健常な状態にする」ことに主眼をおいています。これが病院でやるべきことであり、メリットと言えます。しかし西洋医学には、副作用というデメリットもあります。薬の副作用だけでなく、例えば胃がんを切除した結果、胃が小さくなり、「生活の質が低下する」ことも大きな副作用です。
医師が診るのは病気であって、患者さんの健康全般を網羅しているわけではありません。そこで皆さんに必要になるのは、病気やその原因を根本から見つめ直し、からだを整える「養生」という考え方です。外科医として15年、がんの切除術をしてきた私の経験から言っても、きちんとからだを整えてから手術を受けた人と、そうでない人とでは、手術の危険度も、術後の経過も、副作用の強さも変わることを実感しています。
一方で、西洋医学の治療をやめて、養生や自然療法だけで治そうとする患者さんも見てきました。この場合の問題は、その療法がよい結果につながっているかについて、客観的な評価を行わない方が多くいらっしゃることにあります。西洋医学には、腫瘍マーカーや超音波検査、血液や尿の数値といったさまざまな評価の方法があります。これを利用しない手はありません。西洋医学と養生は、本来、相反するものではなく、どちらも必要で共存した方がいいと考えています。
もう1つ、現代の健康管理で肝心なことがあります。それは知り得た情報や知識について、自分で判断し、行動できるようになることです。現代の情報社会では日々膨大な情報が発信されており、玉石混交の中から正しいものを的確に選ぶのは至難の業です。私が考える信頼できる情報の目安は、「その情報はお金を払って得たものか」「情報を発信している人は、その道を一途にやってきた経験者か」、この2点です。病気になる前に、健康相談もできる医療者とのつながりを持つことも、これからはとても大切なことだと思います。
いざ体調不良になったら病院に行って薬をもらえばいい、ということでは、ここで得た情報が生かされたことにはなりません。養生、医療、情報、知識をバランスよく取り入れて、いいと思ったことは自ら行動を起こしてみましょう。
食事の回数や量を決めましょう。
22~23という調査結果が出ています。
添加物が多用された塩蔵食品は控える。
また、干物や塩辛などの塩蔵食品には、添加物が多く使われている場合があり、塩分量よりもその添加物が病気の原因となる可能性があるとの調査結果もあります。
血圧が心配なら、いつもの食事と、減塩した食事をそれぞれ1~2週間ずつ試してみてください。
生活を整えるきっかけにする。
結果については、標準値の範囲なら安心ということではなく、前回との比較、どのような傾向性があるかを確認してください。結果の見方も含めて相談ができる医師がいる病院で毎年受けることができるとベストです。
また、人間は少しずつの変化には気づきにくいものです。
例えば、体重が毎年2kg増えたとしても、あまり気になりませんが、5年で10kgだったら、注視しなければいけません。
このように、
まとめ
現代の健康管理に必要なこと
● 自分の状態を客観的なデータで確認する
● 病気の治療には、養生の考え方も取り入れる
● 健康相談ができる医療者とのつながりを持つ
● 得た知識や情報は取捨選択し、自ら行動する
今回は一つの例として、日本とアメリカの野菜消費量とがんの死亡率の関係性を示すグラフをご紹介しました。このようなデータを、自分のこととして置き換え、食生活を見直すきっかけにしていただければと思っています。(よい日々編集 竹村)
進化する健康管理
外科医として約16年のキャリアを積んだのち、現在は、治療から健康相談までを総合的にサポートする取り組みを精力的に行っている。
(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー代表。ナチュラルクリニック代々木 医師。マーキュリーアカデミー校長。NPO法人 予防医学・代替医療振興協会学術理事。日本産業医協会会長。
外科医として約16年のキャリアを積んだのち、現在は、治療から健康相談までを総合的にサポートする取り組みを精力的に行っている。
(株)メディカル アンド ナレッジ カンパニー代表。ナチュラルクリニック代々木 医師。マーキュリーアカデミー校長。NPO法人 予防医学・代替医療振興協会学術理事。日本産業医協会会長。
購入はこちら※ 12,960円(税込)未満の場合別途送料がかかります
数量 :
購入はこちら※ 12,960円(税込)未満の場合別途送料がかかります
成長期の子どもには、軽い食事も含めて4食必要ですし、活動量が少ないシニアは、2食が適した方もいます。
「便通が毎日あるか」「お腹が空いている時間があるか」「昼間、元気に活動できているか」をみて、食事の回数を決めてください。また、
回数だけでなくボリュームや食べるタイミングも調整しましょう。仕事の都合などで夜遅くにボリュームがある食事を摂ることが多いなら、腸を休ませる時間を取り、睡眠の質を高めるために、「夜は軽めにし、おなかの空いた朝にしっかり食事を摂る」ようにすることが大切です。