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栄養素・成分辞典 シリカ

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栄養素・成分辞典 シリカ

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2021年9月1日

栄養素・成分辞典 シリカ

  • #栄養素・成分辞典
栄養素・成分辞典 シリカ

    • シリカは春の野草スギナに豊富に含まれる栄養素。体内では骨や皮膚などに存在しており、加齢に伴うさまざまなトラブルの解消に役立つ成分として期待されています。

      ●主な健康効果

      骨を丈夫にする、弾力のある肌や艶やかな髪を保つ、爪を丈夫にする、虫歯の予防効果があり口腔内を健康にする、しなやかな血管の維持、認知症の予防効果など。


    近年見直され始めたからだに不可欠なミネラル

    •  シリカとは、ケイ素と酸素が結びついたミネラルの一つで、鉱物や岩石などに含有される他、春の野草として知られるスギナにも多く含まれています。特にスギナのシリカは「有機態シリカ」と呼ばれ、腸管から吸収されやすい特徴があります。

       シリカは主に骨や髪、皮膚などに存在しています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」で示されている13種類のミネラルには含まれないことから、「重要ではないミネラル」と思われがちですが、70年以上にわたる研究で多くの科学者が「必須の栄養素」と結論付けるほど、実は体内で多様な働きをしていることがわかっています。

    骨のコラーゲンに働きかけ骨密度をよい状態で維持

    •  シリカは主に、体内でコラーゲンの線維を規則正しく束ねて組織をしっかりと結合させ、柔軟性を持たせるという働きを担っています。この働きが大きく影響を与えるのが「骨の健康」です。

       骨は、約75%がカルシウムやマグネシウム、銅などのミネラルから、残りの約25%はコラーゲンからできており、このコラーゲンを強化しているのがシリカです。シリカが骨の形成に必要な土台をしっかり打ち立てることで、骨密度をよい状態で維持し、骨折しにくい骨を作ります。海外で行われた研究では、骨からシリカが減るとカルシウムも失われてしまうことが明らかになっていて、シリカの骨への重要性が実証されています。

       骨に不可欠であるシリカは、生まれた時は体内に0・5%ほど持っていますが、加齢と共に減り、成人になると約半分の量になることもわかっています。


    ハリのある肌や艶やかな髪 歯の健康にも役立つ成分

    •  コラーゲンを多く含んでいる皮膚や歯、コラーゲンの一種であるケラチンを主成分とする髪、爪にも、シリカの作用は発揮されます。

       例えば、肌にハリや弾力をもたらしたり、艶やかでボリュームのある髪や丈夫な爪を作ったりするのに役立つ他、シリカには歯の表面を覆うエナメル質を強化する働きもあり、虫歯の予防効果も期待できます。

    • ●ケルブラン教授とフラミンガム研究

       シリカ研究の第一人者ルイ・ケルブラン教授はフランスの生化学者で、ノーベル生理学医学賞の候補にもなった偉大な人物です。ケルブラン教授が動物実験で示したシリカの骨への作用を、人で証明した「フラミンガム研究」は、世界的に有名な疫学調査。ケイ素の摂取量が多い人ほど骨密度が高いことが判明し、研究者らは「ケイ素が骨密度に及ぼす影響はカルシウムより大きい」と結論付けています。


      ●シリカを選ぶ時は「水抽出法」によるものが安心

       スギナには、シリカだけでなくビタミンB1を破壊する有害な酵素も含まれるため、製造方法によってはその酵素が除去されず、安全性が疑問視されるものもあります。その点、ケルブラン教授が考案した「水抽出法」は、化学薬品や溶剤をいっさい使わず、水だけを使用し、有害な酵素を除去。安全性に加え、体内で有効に働く「有機態シリカ」と複数の必須ミネラルも抽出し、相乗効果を発揮します。