しかし、オメガ3が必須脂肪酸であり、いくらからだによい効果があるといっても、むやみに摂ればいいというわけではありません。オメガ3が働くためにはオメガ6が必要になりますが、オメガ3とオメガ6は、どちらかが増えすぎるともう一方の作用が抑えられる関係にあります。したがってそれぞれを摂取するバランスがとても重要です。
一般的には成人の場合、オメガ3は4.5g、オメガ6は11gくらいが目安と言われていますが、現代の食環境ではオメガ6が過剰になりやすいため、脂肪研究者のウド・エラスムス博士は自身が開発したバランスオイルのオメガ3対オメガ6を、2対1にし、1日のトータルバランスをよくしています。この場合、体重25㎏につき、1日に約12ml(大さじ1杯)が適量です(*1・2)。
*1:FATS THAT HEAL FATS THAT KILL, Udo Erasmus PhD., 1993
*2:http://www.udoschoice.ie
保管方法に気を付けましょう
オメガ3は、熱や光に弱く酸化しやすい性質を持っています。油は密閉し冷蔵庫で保管すること、調理の際は、火を通さずに野菜にかけるなどして、そのまま摂取しましょう。
質のよい油を選ぶには、製造方法について確認しましょう
◦原材料の栄養素を損なわず、低温で時間をかけて圧搾しているか。
◦製造・保管過程で高温や酸素・光に触れないように管理されているか。
◦原材料が無農薬やオーガニックで栽培されているものならより安心です。
◦賞味期限が長い場合、何らかの化学処理がされていることが多いので、賞味期限があまり長くない、新鮮な状態で摂れる油を選びましょう。