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免疫力を上げるのは”熱”。”冷え”は病気のもととなる

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整形外科医 小坂正先生は、「生きているということは、温かいということです」と語り、温かさの大切さを話してくれました。東京・池袋の小坂整形外科を訪ね、体温と免疫力、病気の関係についてお聞きしました。

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商品特徴

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2019年3月13日

免疫力を上げるのは”熱”。”冷え”は病気のもととなる

整形外科医 小坂正先生は、「生きているということは、温かいということです」と語り、温かさの大切さを話してくれました。東京・池袋の小坂整形外科を訪ね、体温と免疫力、病気の関係についてお聞きしました。

  • 自分の体温を知っていますか?

    免疫機能の働きは体温で決まります。36度以上でリンパ球の活動が増えて免疫力が高まり、体温が0・5度下がるだけで35%も低下することが分かっています。36・7度が理想的な体温です。35度、34度台では免疫力が不足しているため、病気は悪化の傾向になってしまいます。近年、死亡数が一番多く右肩上がりに増えている病気は、低体温による免疫力の低下が原因のひとつと私は考えています。病気の人はだいたい冷えています。低体温がからだに与える悪影響についてもっと危機感を持たなければいけません。

    免疫力を充分に保つのは簡単です。体温を36度以上に保てば良いのです。

    充分な熱が必要です。

    食べ物には2つの役割があります。ひとつは栄養素を作り、血や肉、骨などの構成成分になります。もうひとつの役割は、エネルギーとなって体温を維持する“熱”を作っています。しかし、熱が足りないと体温が上げられず代謝と循環が低下して、健康上いろいろな弊害を起こしてしまいます。熱を作ることができない、熱が足りない状態が続くと生命は危機に陥り、人間は28度くらいの体温で死んでしまいます。「低体温死」です。熱は命に直結しています。

    私の病院に肩こりで来る女性たちは、からだが冷えている人が多いです。パソコンを使ってずっと座っているせいもあるかもしれませんが、会社がとても寒いと言っています。それだけでなく、電車もお店もどこに行っても寒いですね。女性特有の病気が増えている要因のひとつとして、からだを動かさない仕事(特にパソコン)とエアコンの普及も関係していると思っています。

    体温が上がれば、からだの回復力・治癒力も上がる

    骨折の治療をする場合、手術をして金具でつなぎとめたりしますが、それは骨が整復された状態を作ってあげているだけで、新しい骨を再生するのはからだの治癒力です。骨折だけでなく切り傷でも、体温が高い方が回復が早いですし、エアコンなどで冷えているからだでは治るのに時間がかかります。

    からだは食べ物から熱を一生懸命作っていますが、その熱を外から補給した場合、自分で作らなくても済み、その分の余力が生まれます。その余力を回復力にまわすことができるので、早く治すことができます。なかなか回復しないのはからだに余力がないからです。

    治療は、「刺激と反応」という考え方が最大のポイントです。1の刺激(治療)で、100倍、1000倍の反応(治療効果)が起こせます。医師はあくまで回復するキッカケを作っているだけで、私はより大きな反応(治療効果)を起こせるように努めています。

    温めるとからだの中で良い循環が始まって、何倍もの反応が起きることをこれまでの経験で実感しています。温めることは簡単で確実に効果があります。過熱(やけど)に気を付けるだけで、他に副作用はほとんどありません。からだの調子が悪くて食べられないことはあるかもしれませんが、温めることはどんなからだの状態であっても誰にでもできることです。

    温める治療で用いているのは「遠赤外線」です。遠赤外線は体表を透過して中まで浸透し、熱として(特に骨に)蓄熱されて、温かさが持続します。代謝と循環が良くなります。石焼き芋は焼かれた石からの熱でおいしい焼き芋になりますが、その原理と同じことがからだの中で起きます。ホカホカと気持ち良いからだになり、温かい、柔らかい、気持ち良い赤ちゃん状態に近づきます。

    外から熱を補給して冷えが解消されると、からだの感覚が変わってくるはずです。温めることを続けて十二分な回復力を蓄えましょう。

    まとめ

    体温を36度以上に維持するように心がけ、免疫力を高め、快適・健康なからだを作りましょう。

    私は毎朝、体温を測っています。寝起きの体温が低いときは、朝食に温かいものを食べたりして、気を付けるようになりました。皆さんも体温を測ることを習慣にしませんか? 今の状態を確認して、日々の健康管理に役立てましょう。(よい日々編集 竹村)

    小坂 正 (こさか・ただし)先生

    小坂整形外科院長。
    整形外科医として40年。一貫して「早く治る、治す」を追求しています。
    小坂 正先生
    小坂 正先生

    小坂 正(こさか・ただし)先生

    小坂整形外科院長。
    整形外科医として40年。一貫して「早く治る、治す」を追求しています。