そろそろ遠赤外線暖房機「サンラメラ」を出しておこうかと思う。私は雪国生まれの雪国育ちなので、結構寒さには強い、と思っていた。唯、人生の途上で車椅子になってしまい、車椅子の体には寒さが応える。
そんな時、「サンラメラ」に出会った。何とも可愛くて、スマートなセラミックヒーターだった。キャスター付きなので、力のない人でも何処にでも動かせる。一変で気に入った。
驚いたのは、このヒーターは、赤くもならないし、風も出ない。音もしない。火も出ない。だからか、空気も汚れないとはいえ、これで本当に室が温まるのだろうかとも思われた。
それまでも、私はしっかり暖房は整えて、寒さへの対応は万全だった。唯、残念なことは、暖房による乾燥のために目が渇き、目が痛み、風邪でもないのに咳がで、唇や肌がカサつくことだった。加湿器をつけても、である。
毎日パソコンに向かう生活をしていた私には、それが辛かった。しかし、「サンラメラ」には、それがなかった。柔らかな日向のような温もりが体の内からわいてくる。
それでも、本格的な寒さになったら、ここは雪国、果たしてこれだけで冬を過ごせるかどうか、そこで考えた。
私は起床1時間ほど前に、従来の暖房を入れて居間を温めておき、部屋全体が暖まった頃に起きてスイッチを切る。そこからは机の傍らの「サンラメラ」に切り替え、私の1日が始まるという安全策をとった。正解だった。