ドイツ式オーガニックな暮らし

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2020年11月4日

ドイツ式オーガニックな暮らし

自分時間（me time）の確保を大切に
- 2020年もあっという間に後半。ドイツでは、日が短くなるにつれて急速に気温が下がり、冬が近づいてきています。それぞれが自分や家族の健康や将来への不安を抱えながらも、新しい状況での仕事や生活スタイルを模索し続けています。
新しい健康習慣を新しい健康習慣を
- 　当初は手探りであったホームオフィスも、長期戦になることがわかってきて、置かれた状況で可能な限り快適に過ごせるようにと、人々の視点が変わってきたのを感じます。限られたスペースや時間の中、一日を気持ちよくスタートするという意味で、自分に合った新しい「朝の儀式」を取り入れる人が増えています。
  
  　私の場合は、起床直後のコーヒーという長年の習慣を見直し、代わりにベルガモットやグレープフルーツなど柑橘系の香りのアロマを焚きながらの瞑想やヨガで朝をスタートすることが多くなりました。その後はお気に入りの音楽を聴きながら、「ドライブラッシング」で全身をマッサージし、血行やリンパの流れに刺激を与えながら、古い角質を除去し、肌の調子を整えていきます。アーユルヴェーダ由来のドライブラッシングは、日本の乾布摩擦と考え方が似ていますが、免疫力対策の民間健康法としてドイツでも特に今、再び注目を集めています。ブラシは毛の種類や長さなどいろいろなタイプがありますが、私は馬毛と繊細な銅ワイヤーの混合ブラシを使っています。マイナスイオン効果でからだの酸化防止などに役立つそうです。
高まるストレス問題で注目を集めるハーブ
- 　現状を受け入れてきているとはいえ、先行きが見えない中、ドイツでも日本と同様、不安やストレスは社会的な問題となってきています。今まで以上にハーブの効能に期待が寄せられ、関心やニーズも高まり、中でも特に最近注目を集めているのは「アシュワガンダ」というやはりアーユルヴェーダ由来のハーブです。不安、気分の落ち込み、ストレスへの抵抗力を高めるなど、まさにタイムリーな万能ハーブとして、液状や粒状サプリメント、ハーブティー等、さまざまな商品が出てきています。
  
  　このような新しく聞きなれないハーブも、例えば緊張を解いてイライラを落ち着かせ、気分をポジティブにする働きのある「レモンバーム」、また不眠改善、精神の鎮静作用効果があるといわれる「パッションフラワー」等、もともとドイツ人にとって身近なハーブとブレンドすることによって、違和感なく、自然に取り入れることができます。
  
  　また、免疫力対策で知られる「エキナセア」やビタミン、ミネラルを豊富に含む「シーバックソーン」等を始め、ドイツで長い歴史を持つさまざまなハーブにも改めて期待が寄せられています。

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ドイツ・フランクフルト在住
緒方－ヴェストベルグ美樹さん

　オーガニックビューティアドバイザー。日本人で初・唯一のドイツ・レフォルムハウスアカデミー正式認定「ナチュラルコスメコンサルタント」を取得。著書に『ドイツ式オーガニックコスメのある生活』（BABジャパン）がある。

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