新型コロナウイルス感染症が私たちの生活を脅かすようになって半年あまり。大きく変わった暮らし方に戸惑いだけでなく、ストレスを覚える人も多いと思います。
一般にストレスとは、「外部からの不快な刺激による心身の緊張状態」をいい、その刺激には暑さや騒音といった物理的なものと、人間関係のこじれ、大切な人との別れなど、精神的なものがあります。
コロナ禍におけるストレスには、「感染する(させてしまう)不安」や、「ウイルスという目に見えないものへの恐怖」など、感染に対する直接的なストレスと、「外出を控えなければならない」、「地方の両親に会えない」といった自粛生活による二次的なストレスがあります。そして、この直接的なストレスと二次的なストレスが複雑に絡みあって、人によって受けるストレスの種類や重さがまったく異なるのが今の状態といえるでしょう。
こうした不快な刺激を受けた私たちの脳は、交感神経を優位にさせて、その状況を乗り越えようとします。しかし、この状態を維持し続けるのは困難です。長期化してストレスが蓄積すると、周りからの些細な言動で感情が爆発したり、激しく落ち込んだり、眠れない、食欲がないといった症状が表れたりしてしまうのです。
コロナ禍がいつまで続くかは誰にもわからないからこそ、長期戦を見据えた対策が大切。その方法を今からご紹介しましょう。